事例紹介
▶顧客紹介
インナーウェア(主に婦人のファンデーション、ランジェリー、ナイトウェア及びリトルインナー)、アウターウェア、スポーツウェア、その他の繊維製品および関連製品の製造、卸売販売および一部製品の消費者への直接販売を主な事業としています。
▶課題と対策の概要
FISではAWSで構築された以下のシステム基盤の運用保守を実施しています。
- 顧客データ連携基盤
- 接客アプリ
- DM発送
- 店頭タブレットによる在庫取り寄せ・自宅配送
- 商品マスタ統合
- 商品カタログ
オムニチャネル基盤構築前の環境では「顧客購買行動の可視化」、「複数チャネル間で統一した商品管理」、「実在庫の可視化」ができておらず、販売機会を失ってしまう可能性がありました。
AWSに移行することで、包括的で最適化された一元管理を実現しています。
またEOL(End of Life)を迎えるOSに対してバージョンアップを行い、保守サポートが継続して行えるよう管理をしています。
▶構成の概要
基幹システムおよび関連サービスのクラウド化
Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)とRDS(Relational Database Service)を活用してクラウド上に構築しました。
AWS上にネットワークを構築する際、柔軟な開発・運用を実現するために使用用途に応じて別々の仮想プライベートクラウド(VPC)を作成します。これにより、各システムが独立して運用され、セキュリティも向上します。
また顧客情報へのアクセス監視のためにElasticsearchによるリアルタイムログ解析を実施し、セキュリティ面も強固な監視を行っています。
構成図(顧客データ連携基盤)

▶結果と利点
クラウド移行によるコスト削減
システム導入により、開発プロセスの効率化が図れます。自動化ツールや効率的な開発環境を整備することで、開発に必要な時間とコストを削減します。
自動化されたモニタリングやメンテナンスにより、運用にかかるコストの軽減と高度なセキュリティの両立を実現します。
また顧客データ連携基盤や商品マスタ統合など、用途ごとに適切なシステム設計、効率的なリソース管理を行うことで、余分なインフラコストを抑えつつも柔軟な開発運用体制を確保します。